2008年11月29日

「白内障の症状になぜ複視があるのか」

考えることを楽しむ医学学習を展開したいなあって思っています。

先日、4年生のチュトリアル教育のアチーブメントテストに、
「白内障の患者さんにみられる症状を選べ」という問題があって、いくつか選ぶ中で、複視も答えでした。

ある熱心な学生が私のところに来て、「白内障の症状に複視があるのは理解できない」とのことでした。この学生は、論理的にモノを考えるのがとても好きな学生だと前から感じていましたので、彼らしい、なかなか、いい着眼点だなあと思いました。
やはり、眼科の先生のところに質問に行くのがいいだろうと思いましたので、「それは、ぜひ、眼科の先生の研究室に行って、質問をしておいで」とは言いましたが、「あなたはどう思うの?」と、聞いてみました。自分自身もよくわからなかったから(笑)。
すると、一緒に来ていたもう一人の熱心な学生が、「先生、たぶん、白内障だと、水晶体の屈折率が変化するから、複視のような症状がでるのではないかと、思うのですが」と、病態メカニズムを論理的に説明しました。
これは、彼の考えだったようです。なんでも、テスト中にその理由を考えて思いついたとのことでした。彼も、いろいろ、熱心な活発な学生で、将来が楽しみな学生です。

なので、その場で、インターネットで検索をしてみましたら、答えがありました。
複視には、単眼性のものと両眼性のものがある、ということでした。最初の学生や自分が複視のメカニズムと捉えていたのは、左右の眼からの情報が統一できていないもの、つまり、両眼性のものを考えていたのですが、複視という症状を発現するのは、単眼の病態の場合もある、ということなのですね。2番目の学生が言っていた病態メカニズムがありうる、ということですね。

お前は、偉そうなことをいつもここに書いているが、そんなことも知らないのか、って、お叱りをもらいそうですが。自分も、大変、勉強になりました。

考えることを楽しみたいと思っています。

nakaikeiji at 08:40コメント(1)トラックバック(0) この記事をクリップ!
チュートリアル教育 | 科学・医学

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コメント一覧

1. Posted by 白内障の手術費用   2008年12月14日 21:57
とても参考になりました。また寄らせていただきます。

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