2009年11月25日
ワクチンを接種していても、インフルエンザ脳症は防止できないのかも。
ワクチン製造会社も、インフルエンザの感染を予防できる、とは言っていないことに注意。インフルエンザウイルスとそれに対する免疫システム、不思議だと思います。
外来で毎回、インフルエンザ患者さんと接していますが、今のところ、私は発症していません。
ある一定以上の年齢の場合、発症しないそうですが。
ところで、このブログを訪れてくださる、医学生のみなさん、インフルエンザ脳症とインフルエンザ脳炎の違いを知っていますか?
基本的な定義の違いは、インフルエンザウイルス病原体が、脳の組織や脳脊髄液から検出されない場合を脳症、検出されている場合を脳炎、と区別していて、病理組織学的には、炎症細胞の浸潤を伴う急性炎症所見があるのがインフルエンザ脳炎、しかし、それに比較して、炎症細胞の浸潤よりも、脳浮腫の所見がメインで、いわゆる急性炎症の組織像が認められないのがインフルエンザ脳症だそうです。
ただ、実際に患者さんを診療している段階では、その2つを、その症状や診察所見から区別することは難しいと思います。なので、一緒にして、インフルエンザ脳症・脳炎、と、呼ばれることが多いですね。
「名前が違うのは、別の事項だから」かな。これは、
「学問とは、名前を付けること」
という、学問の鉄則から来ています。学問や科学的論理、大事にして、医学を学んで行きましょう。
新聞記事から。
【新型インフル】鹿児島で看護師死亡 ワクチンは接種済み
鹿児島県は25日、新型インフルエンザに感染した同県の30代の女性看護師が死亡したと発表した。脳動脈瘤と甲状腺機能低下症の基礎疾患があった。インフルエンザ用ワクチンは季節性、新型ともに接種済みだった。
県によると、死因はインフルエンザ脳症。21日に高熱とせきのため受診し、簡易検査で陽性だったためタミフルを処方されたが、翌日から症状が悪化した。職場の同僚や受け持ちの患者、看護師の家族には症状が出ている人はいないという。
ワクチン製造会社も、インフルエンザの感染を予防できる、とは言っていないことに注意。インフルエンザウイルスとそれに対する免疫システム、不思議だと思います。
外来で毎回、インフルエンザ患者さんと接していますが、今のところ、私は発症していません。
ある一定以上の年齢の場合、発症しないそうですが。
ところで、このブログを訪れてくださる、医学生のみなさん、インフルエンザ脳症とインフルエンザ脳炎の違いを知っていますか?
基本的な定義の違いは、インフルエンザウイルス病原体が、脳の組織や脳脊髄液から検出されない場合を脳症、検出されている場合を脳炎、と区別していて、病理組織学的には、炎症細胞の浸潤を伴う急性炎症所見があるのがインフルエンザ脳炎、しかし、それに比較して、炎症細胞の浸潤よりも、脳浮腫の所見がメインで、いわゆる急性炎症の組織像が認められないのがインフルエンザ脳症だそうです。
ただ、実際に患者さんを診療している段階では、その2つを、その症状や診察所見から区別することは難しいと思います。なので、一緒にして、インフルエンザ脳症・脳炎、と、呼ばれることが多いですね。
「名前が違うのは、別の事項だから」かな。これは、
「学問とは、名前を付けること」
という、学問の鉄則から来ています。学問や科学的論理、大事にして、医学を学んで行きましょう。
新聞記事から。
【新型インフル】鹿児島で看護師死亡 ワクチンは接種済み
鹿児島県は25日、新型インフルエンザに感染した同県の30代の女性看護師が死亡したと発表した。脳動脈瘤と甲状腺機能低下症の基礎疾患があった。インフルエンザ用ワクチンは季節性、新型ともに接種済みだった。
県によると、死因はインフルエンザ脳症。21日に高熱とせきのため受診し、簡易検査で陽性だったためタミフルを処方されたが、翌日から症状が悪化した。職場の同僚や受け持ちの患者、看護師の家族には症状が出ている人はいないという。
ずっと、医学生たちの学習の様子を観察できる立場にいます。
いろんな学生がいて興味深いなと、思いますし、多様な人材の選抜という観点からは、うちの大学の入試はうまく行っていると言えるかなと思います。
中には、凄い学習量を示す方やアメリカの医師免許試験の第一段階に在学中に合格するような方もいます。また、勉学だけでなく、ボランティア活動に熱心に取り組んだり医療倫理の勉強を自主的に始める方も。
ところが、中には、学問を学ぶ姿勢に?というか、そもそも、学問を学ぶということがどういうことか基本的にわかっていないか、身についてない方がいるのも事実。
前に、医薬品の作用メカニズムは、しっかりと論理的に追究してほしいと書きましたが、それが、医学部で6年間医学という学問を学んだ証しとも言えると思います。
ヘパリンがなぜ、血液凝固を阻害するのか、そのメカニズムを理解していなければいけないと思います。ただ、「ヘパリンは血液凝固阻害薬」と無味乾燥に丸暗記するレベルでは、医学の徒とは言えないし、そんなの楽しくもなんともない作業じゃん。
「さすが、医師は違う」と言われるような卒業生を送り出したい。
いろんな学生がいて興味深いなと、思いますし、多様な人材の選抜という観点からは、うちの大学の入試はうまく行っていると言えるかなと思います。
中には、凄い学習量を示す方やアメリカの医師免許試験の第一段階に在学中に合格するような方もいます。また、勉学だけでなく、ボランティア活動に熱心に取り組んだり医療倫理の勉強を自主的に始める方も。
ところが、中には、学問を学ぶ姿勢に?というか、そもそも、学問を学ぶということがどういうことか基本的にわかっていないか、身についてない方がいるのも事実。
前に、医薬品の作用メカニズムは、しっかりと論理的に追究してほしいと書きましたが、それが、医学部で6年間医学という学問を学んだ証しとも言えると思います。
ヘパリンがなぜ、血液凝固を阻害するのか、そのメカニズムを理解していなければいけないと思います。ただ、「ヘパリンは血液凝固阻害薬」と無味乾燥に丸暗記するレベルでは、医学の徒とは言えないし、そんなの楽しくもなんともない作業じゃん。
「さすが、医師は違う」と言われるような卒業生を送り出したい。
2009年11月24日
来年2月の第104回医師国家試験に向けて、6年生たち、ずっと、がんばっています。
大学側としても、それを積極的に支援したいと考えて、カリキュラムなども調整しています。国立大学ですし、個人の資格試験だと言い切ってしまうのもいいのですが、そもそもの大学の設置目的から論じられそうなので、そんな簡単に扱ってよいものではないです。
もちろん、医学教育の専任教員としては、もっと高みをめざしていますし、
「医師国家試験合格など、われわれの掲げる教育目標からいえば、取るに足らないものだ」
と、独りよがりに叫ぶ、という路線もあるかもしれませんが、それでは、対象となる学生たちも、また、大学や教員のみなさまにも大変な迷惑がかかる事態になるだろうと思っています。
うちの大学で言えば、9月の初めには、まだ、エンジンがかかっていなかった6年生がチラホラいましたが、こちらから無理矢理、エンジンをかけなければならないような状態にしてしまいます。そして、卒業試験が毎週押し寄せる波になっていて、短期的には、毎週の科目の勉強をして時間を過ごすことになります。
結果的に、それが、国家試験勉強にもなればいいなと考えて、戦略的に卒業試験の日程などを組んでいます。去年ぐらいから、ほぼ、完成したと思います。
また、個別の学生の学習成果をできるだけ迅速に、正確に、把握しなければなりませんし、それにより浮き彫りになった、心配な学生に対しては、大学としての組織だった対応の枠組みの整備も必要と考えて、組織整備を続けてきました。こちらも、枠組みとしては完成してきたと思います。
卒業試験も2ヶ月をすぎ、11月の終わりを迎えた、今の時期、心配なのは、主な学習科目も終わって来て、卒業もほぼ大丈夫だなと感じるようになったことから、また、延々と続けて来た、医師国家試験勉強の無味乾燥な日々、が、「中だるみ」というような状況を生み出すことです。
去年の学生で、そのことに気付いたのですが、まあ、そのまま、と、様子をみました。
すると、やはり、2月の国家試験で心配な状況に陥る学生が出ることがわかりました。
「中だるみしてもよい学生」と、そういう学生と同じように「中だるみしてはいけない学生」がいるのです。このことは、一般問題といわれる基礎医学の成績から判定できるだろうと仮説をたてています。
つまり、こういうことです。
いままで、6年間近く、熱心に医学学習に取り組んだ学生は、もう、中だるみしてもよいかもしれない、のですが、そうではない学生の場合、中だるみ、と呼ばれるような状況になってしまっては、医師国家試験合格につながらない可能性が高くなる学生がいるのです。
学生たちの学習成果の蓄積を、継続的にみていますので、いろいろ、わかってきて、興味深いやら、怖いやら。
さて、中だるみに入ってしまった学生は、どうしたら、その状況から抜け出せるでしょうか。
1 医師国家試験レベルにとどまらず、さらなる医学学習に取り組む
2 とりあえず気分転換などをして、再度、学習意欲がわき出すのを待つ
3 そのまま
おそらく、中だるみしてよい学生は、どの選択肢でも、国家試験は突破できます。
ならば、それまでの数ヶ月を無駄に過ごすことがないように、と、老婆心かな。
もし、気分的にも煮詰まっているなら、旅行に行ってみるとか、クラブに久しぶりに顔をだしてみるとか、あるいは、少しバイトでもして卒業旅行のための貯金でもしてみますか。
中だるみしてはいけない学生の場合は、どうしようか。
もっと勉強に気持ちを入れろ、と、喝を入れるのがいいのか、あるいは、他の学生と同様、気分転換を勧めるのがいいのか。これは、難しい所です。
相手の学生にもよるかもしれません。
大学側としても、それを積極的に支援したいと考えて、カリキュラムなども調整しています。国立大学ですし、個人の資格試験だと言い切ってしまうのもいいのですが、そもそもの大学の設置目的から論じられそうなので、そんな簡単に扱ってよいものではないです。
もちろん、医学教育の専任教員としては、もっと高みをめざしていますし、
「医師国家試験合格など、われわれの掲げる教育目標からいえば、取るに足らないものだ」
と、独りよがりに叫ぶ、という路線もあるかもしれませんが、それでは、対象となる学生たちも、また、大学や教員のみなさまにも大変な迷惑がかかる事態になるだろうと思っています。
うちの大学で言えば、9月の初めには、まだ、エンジンがかかっていなかった6年生がチラホラいましたが、こちらから無理矢理、エンジンをかけなければならないような状態にしてしまいます。そして、卒業試験が毎週押し寄せる波になっていて、短期的には、毎週の科目の勉強をして時間を過ごすことになります。
結果的に、それが、国家試験勉強にもなればいいなと考えて、戦略的に卒業試験の日程などを組んでいます。去年ぐらいから、ほぼ、完成したと思います。
また、個別の学生の学習成果をできるだけ迅速に、正確に、把握しなければなりませんし、それにより浮き彫りになった、心配な学生に対しては、大学としての組織だった対応の枠組みの整備も必要と考えて、組織整備を続けてきました。こちらも、枠組みとしては完成してきたと思います。
卒業試験も2ヶ月をすぎ、11月の終わりを迎えた、今の時期、心配なのは、主な学習科目も終わって来て、卒業もほぼ大丈夫だなと感じるようになったことから、また、延々と続けて来た、医師国家試験勉強の無味乾燥な日々、が、「中だるみ」というような状況を生み出すことです。
去年の学生で、そのことに気付いたのですが、まあ、そのまま、と、様子をみました。
すると、やはり、2月の国家試験で心配な状況に陥る学生が出ることがわかりました。
「中だるみしてもよい学生」と、そういう学生と同じように「中だるみしてはいけない学生」がいるのです。このことは、一般問題といわれる基礎医学の成績から判定できるだろうと仮説をたてています。
つまり、こういうことです。
いままで、6年間近く、熱心に医学学習に取り組んだ学生は、もう、中だるみしてもよいかもしれない、のですが、そうではない学生の場合、中だるみ、と呼ばれるような状況になってしまっては、医師国家試験合格につながらない可能性が高くなる学生がいるのです。
学生たちの学習成果の蓄積を、継続的にみていますので、いろいろ、わかってきて、興味深いやら、怖いやら。
さて、中だるみに入ってしまった学生は、どうしたら、その状況から抜け出せるでしょうか。
1 医師国家試験レベルにとどまらず、さらなる医学学習に取り組む
2 とりあえず気分転換などをして、再度、学習意欲がわき出すのを待つ
3 そのまま
おそらく、中だるみしてよい学生は、どの選択肢でも、国家試験は突破できます。
ならば、それまでの数ヶ月を無駄に過ごすことがないように、と、老婆心かな。
もし、気分的にも煮詰まっているなら、旅行に行ってみるとか、クラブに久しぶりに顔をだしてみるとか、あるいは、少しバイトでもして卒業旅行のための貯金でもしてみますか。
中だるみしてはいけない学生の場合は、どうしようか。
もっと勉強に気持ちを入れろ、と、喝を入れるのがいいのか、あるいは、他の学生と同様、気分転換を勧めるのがいいのか。これは、難しい所です。
相手の学生にもよるかもしれません。
2009年11月21日
今日は、県内の高校から、医学科受験を考えているという高校生が医学部キャンパスに来てくれて、高大連携の授業を担当させてもらいました。
脳死や臓器移植に関する医療倫理について、一緒に考えるというグループ討論を行いましたが、高校生たち、さすがに医学科を考えているということもあるのか、とても熱心に意見を述べてくれ、また、互いに討論をしてくれました。
彼らがよい経験になれば、と思って、準備をしてきましたが、こちらも、よい経験をさせてもらったように思います。
やはり、相互関係ですよね。
このテーマは得意のネタですが、今回は、いつもの内容に加えて、脳死ドナーからの臓器摘出のプロセスについても紹介してみました。
臓器移植に同意し、脳死と確認されたあと、たくさんの移植チームが日本中から集まってくること
そのたくさんのチームは、臓器摘出が無事にできたら迅速に移植を受ける患者さんのもとに戻って行くこと
脳死となった患者さんには、臓器の機能を維持するための処置が施され、心臓の摘出を最後にすること
などなど
少し、頭でシミュレートするだけでも、脳死体からの臓器移植が、やはり、大変なことであること、高校生たちにもつたわったように思います。ただ、受験の偏差値だけで、医学部進学を考えて欲しくない。
やる気のある高校生たちだったので、受験のときには、ぜひ、うちの大学を受けてくれたらいいんですが。
もちろん、うちの大学をめざしてがんばっている高校生や受験生、日本中の高校生や受験生、目標突破、がんばってください。
脳死や臓器移植に関する医療倫理について、一緒に考えるというグループ討論を行いましたが、高校生たち、さすがに医学科を考えているということもあるのか、とても熱心に意見を述べてくれ、また、互いに討論をしてくれました。
彼らがよい経験になれば、と思って、準備をしてきましたが、こちらも、よい経験をさせてもらったように思います。
やはり、相互関係ですよね。
このテーマは得意のネタですが、今回は、いつもの内容に加えて、脳死ドナーからの臓器摘出のプロセスについても紹介してみました。
臓器移植に同意し、脳死と確認されたあと、たくさんの移植チームが日本中から集まってくること
そのたくさんのチームは、臓器摘出が無事にできたら迅速に移植を受ける患者さんのもとに戻って行くこと
脳死となった患者さんには、臓器の機能を維持するための処置が施され、心臓の摘出を最後にすること
などなど
少し、頭でシミュレートするだけでも、脳死体からの臓器移植が、やはり、大変なことであること、高校生たちにもつたわったように思います。ただ、受験の偏差値だけで、医学部進学を考えて欲しくない。
やる気のある高校生たちだったので、受験のときには、ぜひ、うちの大学を受けてくれたらいいんですが。
もちろん、うちの大学をめざしてがんばっている高校生や受験生、日本中の高校生や受験生、目標突破、がんばってください。
アメリカCNNのニュースですが、新型インフルエンザに感染した人の三分の一は発熱してない可能性があるとのことです。
世界中で、発熱した人の中から新型インフルエンザを探している、のが現状ですが、私も、38℃以上とされるインフルエンザの発熱ですが、実際、37℃台、それも37℃の前半の発熱(微熱と呼ぶ)の患者さんの中に、インフルエンザ簡易検査キットで陽性に出る方を何人も診ています。
CNNから。
The World Health Organization and U.S. Centers for Disease Control and Prevention each list fever as a defining feature of H1N1. But that's being called into question, most recently in the medical journal the Lancet. This week, physicians in Queensland, Australia, wrote that 36 of the 106 patients admitted to Gold Coast Hospital with confirmed H1N1 infections actually had no fever.
Dr. Richard Wenzel, an infectious disease specialist at Virginia Commonwealth University, visited hospitals in Mexico City in the spring when the virus first exploded onto the scene, and in Chile in July, during that country's outbreak. In both places, he says, the pattern was like Australia -- a third or more of adult H1N1 patients were afebrile, or without fever. "If the CDC doesn't recognize flu without fever, we're going to miss a huge number of cases," Wenzel says. "What it really means is we're going to have an incredibly difficult time controlling the virus."
In fact, the CDC does recognize flu without fever. Its guidelines on preventing the spread of H1N1 in hospitals dutifully report that "depending on the case series, the proportion of persons who have laboratory confirmed 2009 H1N1 infection and do not have fever can range from about 10 to 50 percent." But that warning isn't reflected in most of the agency's practical guidance, including when to keep children home from school or when parents should stay home from work or avoid public crowds. In those cases, flu is defined -- in part -- by having an elevated temperature.
世界中で、発熱した人の中から新型インフルエンザを探している、のが現状ですが、私も、38℃以上とされるインフルエンザの発熱ですが、実際、37℃台、それも37℃の前半の発熱(微熱と呼ぶ)の患者さんの中に、インフルエンザ簡易検査キットで陽性に出る方を何人も診ています。
CNNから。
The World Health Organization and U.S. Centers for Disease Control and Prevention each list fever as a defining feature of H1N1. But that's being called into question, most recently in the medical journal the Lancet. This week, physicians in Queensland, Australia, wrote that 36 of the 106 patients admitted to Gold Coast Hospital with confirmed H1N1 infections actually had no fever.
Dr. Richard Wenzel, an infectious disease specialist at Virginia Commonwealth University, visited hospitals in Mexico City in the spring when the virus first exploded onto the scene, and in Chile in July, during that country's outbreak. In both places, he says, the pattern was like Australia -- a third or more of adult H1N1 patients were afebrile, or without fever. "If the CDC doesn't recognize flu without fever, we're going to miss a huge number of cases," Wenzel says. "What it really means is we're going to have an incredibly difficult time controlling the virus."
In fact, the CDC does recognize flu without fever. Its guidelines on preventing the spread of H1N1 in hospitals dutifully report that "depending on the case series, the proportion of persons who have laboratory confirmed 2009 H1N1 infection and do not have fever can range from about 10 to 50 percent." But that warning isn't reflected in most of the agency's practical guidance, including when to keep children home from school or when parents should stay home from work or avoid public crowds. In those cases, flu is defined -- in part -- by having an elevated temperature.
2009年11月20日
医学教育カリキュラムの開発研究をしています。
コミュニケーション能力の開発、Evidence-based Medicineの教育、東洋医学の教育、医療倫理の教育など、いろいろ取り組んでいますが、自分自身も興味をもっているのが、コミュニケーション能力の開発や医療倫理の教育です。
先日、3年生を相手に、「悪い知らせ」を伝えること、というテーマで授業をしました。
このテーマの授業は、いろいろ準備をしながら、3年前から始めてみたのですが、今年は3年目ということもあり、ほぼ完成したと思います。
医師という仕事は、よい知らせを伝えることよりも、悪い知らせを伝えることの方が多いかもしれません。というか、よい知らせの伝え方には特に注意はいりません。
たとえば、「手術は無事に成功しました」「退院、おめでとうございます」「検査の結果は異常ありませんでした」「病理検査の結果、癌ではありませんでした」「無事に赤ちゃんが生まれました」などのメッセージを、患者さんにお伝えするのに、特に修飾も要りませんし、直裁的にストレートでよいと考えられるからです。
しかし、悪い知らせは、そうはいきません。
「診察の結果、詳しい検査をする必要があります」「検査の結果、癌であることが判明しました」「入院する必要がありますね」「手術では、病巣を取りきることができませんでした」「抗癌剤の治療後の確認の結果、癌細胞はほとんど減っていません」「赤ちゃんは仮死状態で生まれました」「手術をしなければなりませんが、手術により右眼の視力が永遠に失われると思われます」「言語障害が残ると思います」「有効な治療方法が確立していない疾患であることがわかりました」
そのような例は、いくらでも列挙することができます。
患者さんとコミュニケーションをとることの大事さ、そのときの伝え方には、様々な工夫があること、に気付いてもらって、悪い知らせを患者さんやそのご家族にきちんと伝えることも医師の大事な責務と思います。また、伝えること、だけでなくて、その後のケアやフォローがもっと大事なことと思います。彼らに、そのことを感じ取ってもらいたいと思っています。
講義のあと、「希望の持てない病状」に対して、「希望のもてる告知」をすること、について、学生たちの考えを答えてもらいました。いくつか、印象的なものを紹介します。
*最後まで生きなくてはいけない以上、自分であれば、希望を持たせて欲しいと思いますが、期待を持たせすぎるのはよくないので、「可能性がある」というような控えめな表現が好ましいとは思います。
*「希望のもてる告知」のあと、冷たい現実が事実となったとき、裏切られたような気持ちになるから、明らかな嘘はよくないと考える。
*患者さんに冷静に考えてもらいたいときに、情報そのものに、こちらの感情を交えると、不正確な情報となる危険がある。ただし、伝え方には温かさを持たせるなど、工夫が必要で、自分がやるとなると、とてつもなく難しいと思います。
いろいろと感じ取ってくれて、考えてくれたようです。
コミュニケーション能力の開発、Evidence-based Medicineの教育、東洋医学の教育、医療倫理の教育など、いろいろ取り組んでいますが、自分自身も興味をもっているのが、コミュニケーション能力の開発や医療倫理の教育です。
先日、3年生を相手に、「悪い知らせ」を伝えること、というテーマで授業をしました。
このテーマの授業は、いろいろ準備をしながら、3年前から始めてみたのですが、今年は3年目ということもあり、ほぼ完成したと思います。
医師という仕事は、よい知らせを伝えることよりも、悪い知らせを伝えることの方が多いかもしれません。というか、よい知らせの伝え方には特に注意はいりません。
たとえば、「手術は無事に成功しました」「退院、おめでとうございます」「検査の結果は異常ありませんでした」「病理検査の結果、癌ではありませんでした」「無事に赤ちゃんが生まれました」などのメッセージを、患者さんにお伝えするのに、特に修飾も要りませんし、直裁的にストレートでよいと考えられるからです。
しかし、悪い知らせは、そうはいきません。
「診察の結果、詳しい検査をする必要があります」「検査の結果、癌であることが判明しました」「入院する必要がありますね」「手術では、病巣を取りきることができませんでした」「抗癌剤の治療後の確認の結果、癌細胞はほとんど減っていません」「赤ちゃんは仮死状態で生まれました」「手術をしなければなりませんが、手術により右眼の視力が永遠に失われると思われます」「言語障害が残ると思います」「有効な治療方法が確立していない疾患であることがわかりました」
そのような例は、いくらでも列挙することができます。
患者さんとコミュニケーションをとることの大事さ、そのときの伝え方には、様々な工夫があること、に気付いてもらって、悪い知らせを患者さんやそのご家族にきちんと伝えることも医師の大事な責務と思います。また、伝えること、だけでなくて、その後のケアやフォローがもっと大事なことと思います。彼らに、そのことを感じ取ってもらいたいと思っています。
講義のあと、「希望の持てない病状」に対して、「希望のもてる告知」をすること、について、学生たちの考えを答えてもらいました。いくつか、印象的なものを紹介します。
*最後まで生きなくてはいけない以上、自分であれば、希望を持たせて欲しいと思いますが、期待を持たせすぎるのはよくないので、「可能性がある」というような控えめな表現が好ましいとは思います。
*「希望のもてる告知」のあと、冷たい現実が事実となったとき、裏切られたような気持ちになるから、明らかな嘘はよくないと考える。
*患者さんに冷静に考えてもらいたいときに、情報そのものに、こちらの感情を交えると、不正確な情報となる危険がある。ただし、伝え方には温かさを持たせるなど、工夫が必要で、自分がやるとなると、とてつもなく難しいと思います。
いろいろと感じ取ってくれて、考えてくれたようです。
早期の乳癌をスクリーニングする検査法として脚光をあびている、マンモグラフィー(乳腺X線)検査ですが、アメリカの研究グループは、40歳代の女性の場合、疑陽性も多く、リスクもあることから、ルーチンでの撮影には慎重であるべき、というガイドラインを作成したそうです。
なお、50歳以上74歳までの女性には、2年に一度のスクリーニング検査を推奨しています。75歳以上の女性についてはリスクと利益の関係は不明だとのことです。
ただ、この結果をそのまま、日本の状況を無視して、日本人にあてはめるのは乱暴かもしれません。
CNNから。
Task force opposes routine mammograms for women age 40-49
Women in their 40s should not get routine mammograms for early detection of breast cancer, according to updated guidelines set forth by the U.S. Preventive Services Task Force.
Before having a mammogram, women ages 40 to 49 should talk to their doctors about the risks and benefits of the test, and then decide if they want to be screened, according to the task force.
For women ages 50 to 74, it recommends routine mammography screenings every two years. Risks and benefits for women age 75 and above are unknown, it said.
なお、50歳以上74歳までの女性には、2年に一度のスクリーニング検査を推奨しています。75歳以上の女性についてはリスクと利益の関係は不明だとのことです。
ただ、この結果をそのまま、日本の状況を無視して、日本人にあてはめるのは乱暴かもしれません。
CNNから。
Task force opposes routine mammograms for women age 40-49
Women in their 40s should not get routine mammograms for early detection of breast cancer, according to updated guidelines set forth by the U.S. Preventive Services Task Force.
Before having a mammogram, women ages 40 to 49 should talk to their doctors about the risks and benefits of the test, and then decide if they want to be screened, according to the task force.
For women ages 50 to 74, it recommends routine mammography screenings every two years. Risks and benefits for women age 75 and above are unknown, it said.
2009年11月19日
先日、この大学の卒業生で、活躍されておられる先生をお招きして、学生たちに、自らの活動の内容を語っていただく企画を行いました。
4年生、3年生を中心に、200名近い医学生が講義室に集まってくれました。
医学部長や県医師会の会長も共催ということで来ていただいていました。
講師としてお呼びした先生方は、学生たちからは先輩にあたるドクターですが、アフリカなどの発展途上国の医療支援活動への協力を続けて来られた小児科の医師や、「国境なき医師団(MSF)」に熱心に関わっている医師など、ユニークな経歴を持った先輩たちがたくさんいるのです。
このような機会で、学生たちに自分たちの人生の目標を見つけてもらい、目標とする医師像なども見つかれば、と思いますし、今、自分たちが日々努力して行かねばならない医学学習のモチベーションの向上にもつながることだろうと考えています。
なかなか、回りくどい方法ではありますが、学生の学習意欲を高める方法として、直接的な方法で、有効な方法はないだろうと思います。鞭でたたけばよい、というような簡単なものではありませんから。
実は、どの先生も、既存の価値観にとらわれることなく、その小さな枠組みを超えて、行動をしてこられたような先生ばかりなので、講演を拝聴して、自分自身もとても興味深かったぐらいでした。
講師の先生がこんなことを、おっしゃっておられました。
「医師のキャリアアップというけど、キャリアなんてものは、自分で作るもので、何か用意されたコースを進めば自動的にできあがるようなものではないと思う」
なるほど。
よく、学生が、自分探し、なんて、言っているのですが、探しながら、自分から能動的に動いて行くことが大事なのだろうと思いました。
そうやって、やりたいこと、やりがいを感じることをやっていって、そして、振り返ってみると、自分が通過して来た道がキャリアになっている、そんな感じかもしれませんね。講師の先生方も、そうやって、一生懸命にがんばってきただけです。という感じでした。
こうやって考えてみると、医師というプロフェッションが活躍できる場所は、いっぱいあります。
日本だけでなくて、世界中にも。
今回の企画に参加した学生たちが、それぞれの個性を活かした、すばらしい人生を歩んでいくのを楽しみにしていたいと思っています。みんな、すばらしいポテンシャルを秘めてことを信じています。
4年生、3年生を中心に、200名近い医学生が講義室に集まってくれました。
医学部長や県医師会の会長も共催ということで来ていただいていました。
講師としてお呼びした先生方は、学生たちからは先輩にあたるドクターですが、アフリカなどの発展途上国の医療支援活動への協力を続けて来られた小児科の医師や、「国境なき医師団(MSF)」に熱心に関わっている医師など、ユニークな経歴を持った先輩たちがたくさんいるのです。
このような機会で、学生たちに自分たちの人生の目標を見つけてもらい、目標とする医師像なども見つかれば、と思いますし、今、自分たちが日々努力して行かねばならない医学学習のモチベーションの向上にもつながることだろうと考えています。
なかなか、回りくどい方法ではありますが、学生の学習意欲を高める方法として、直接的な方法で、有効な方法はないだろうと思います。鞭でたたけばよい、というような簡単なものではありませんから。
実は、どの先生も、既存の価値観にとらわれることなく、その小さな枠組みを超えて、行動をしてこられたような先生ばかりなので、講演を拝聴して、自分自身もとても興味深かったぐらいでした。
講師の先生がこんなことを、おっしゃっておられました。
「医師のキャリアアップというけど、キャリアなんてものは、自分で作るもので、何か用意されたコースを進めば自動的にできあがるようなものではないと思う」
なるほど。
よく、学生が、自分探し、なんて、言っているのですが、探しながら、自分から能動的に動いて行くことが大事なのだろうと思いました。
そうやって、やりたいこと、やりがいを感じることをやっていって、そして、振り返ってみると、自分が通過して来た道がキャリアになっている、そんな感じかもしれませんね。講師の先生方も、そうやって、一生懸命にがんばってきただけです。という感じでした。
こうやって考えてみると、医師というプロフェッションが活躍できる場所は、いっぱいあります。
日本だけでなくて、世界中にも。
今回の企画に参加した学生たちが、それぞれの個性を活かした、すばらしい人生を歩んでいくのを楽しみにしていたいと思っています。みんな、すばらしいポテンシャルを秘めてことを信じています。

